さて、自分の体は自分のものでしょうか?
”この体はこの地上で生きるための借り物。死んだらそれは無に還る”
こんなイメージを想像したことありますか?
毎日この身体とともに暮らしてるわけなんですが、こんなに精密で素晴らしいものを、実は人間は作ることはできません。
神様がいるとするならば神様が作ったとしか思えませんよね!
呼吸して、心臓を動かして、血液を回し、消化吸収をし、老廃物を排出し、、、、。
頭を使わずに、な〜んにも考えていなくても、とんでもないバランスで人間ができない緻密な配慮のもと、自動的に身体は私たちを整えてくれています。
アナタが動けるように、本当にやりたいことができるように。
やりたいことをするためには、身体がないとできませんよね。
今、皆さんはこの記事をお読みくださってますが、それも、読もうと強く思っただけで、自分で操作しなかったら、永遠に読むことができません。
身体を動かして、目を開いて、画面を見なければ読めない。
体験したいことをさせてあげるのが身体さんだと思うと、まるで自分とは別人が、そっと自分のことをサポートしてくれているように感じます。
いつだって身体さんは、そのアナタの要望に応えてあげたい。
しかし、身体さんだって、動けない時があるんです。
大事にしてもらえなくて、ボロボロになっていたり、エネルギー不足だったり。
暴飲暴食でお腹が痛いとなれば、まずはじっとして消化しないと。
睡眠不足でフラフラならば、動かずに寝てないと。
ご飯ちゃんと食べてなかったら、しっかり食べないと。
それでも知らん顔して、大事にしてあげないと、痛み、かゆみ、発熱、炎症、などなどの症状で訴えてきてくれます。
身体さんは喋れないのでね。症状が言葉なんです。
さらに、私たちの”本当にやりたいこと”とはかけ離れたことをしようとした時には、ちゃんとストップしてくれます。
これ以上働きたくないほどの過労で休めない時に、病気になったり怪我してでも休ませようとしてくれます。
人のお世話をやりすぎて、自分のことを後回しにしていると、肩を痛めてお世話ができない状態にしてでも立ち止まらせます。
自分を認められずに、自己卑下ばかりしていると、自分を優しく扱ってほしいことを伝えるために、かゆみを増してでも、自分の手でケアをさせようとします。 などなど。
身体さんも必死です。だってこんなにお世話をしてあげてる愛着ある私たちが、本当にやりたいことできないまま死んでしまったら悲しいじゃない!?
死なないように、それでも気がついてもらえるような方法を使って私たちを守ってくれてます。
そう思うと、身体さんは、無口だけど、優しくて、なんでも自分のことを知ってるし、一番自分を応援してくれている頼もしい相棒のように感じてきませんか?
だとしたら、死ぬまで交代の効かない相棒と仲良くなって、いっぱい助けてもらったら、なんだか楽しそうじゃないですか?
なんだかね、たくさんの方の身体の声を聞けば聴くほど、一緒にこの世を楽しもう!っていってくれてる気がしてならないんです。
どうやったら仲良くなれるか?
これが面白くて、人間関係と全く同じなんです。
人は、自分に興味を持って、色々と話を聴いてくれて、気にかけてくれると嬉しいですよね?
聞いてくれたことを覚えていたり、お願いしたことをしくれたら、信頼しますよね?
そうやって、信頼して仲良くなった人のことは、誰しも応援したくなります。
これと全く同じなんです。
身体さんの言われた通りにしばらく行動していたら、仕事がスムーズに行く、なんてことも多々あります。
こないだお会いした方は、毎日1ヶ月ほど太ももに話しかけただけで、これまでビクともしなかった体重が5キロも痩せてみなさんビックリしてました。
ついつい身体は自分のものと思ってしまいますが、自分の身体を、自分のものとせず、世界にたった一人の大切な相棒だと思うと、自分の身体への向き合い方がイメージしやすくなりませんか?
親しき仲にも礼儀ありですので(笑)、
身体さんと仲良くなる秘訣は、まずは”身体さんの邪魔をしないこと!”
生理的欲求を無視しないことが大前提。
トイレを我慢しない、食べたくない時は食べない、しっかり睡眠をとる、などなど。
そして信頼する相棒だと思って、たくさん対話してみてください。
え〜!?そんなことできるの?と思われた方。
人は感覚をカットして行きてるので、自分に意識を向けてあげるとサインがたくさんきていることに気が付きますよ。
例えば、足、頭、と意識変えると他のところ薄まるでしょ?時間をとって意識を向けたら必ず感じます。
そのサインをたくさん聞いてあげるだけで、身体さんはとても喜びます。
身体の声を聴いて、ごきげんになる人を増やしたい!という同じ思いの内科医の斎藤あや先生とともに、みなさんが身体の声を聴くためのお手伝いをさせてもらいます。
本日もお読みくださりありがとうございました。
またお便りいたしますね。
田中りん