田中りんのメルマガです。みなさんこんにちは。
季節は小暑に入りましたね。シトシトの梅雨が雷雨へと変化して、暑さも極まる時期でもあります。ジメジメしておりますが、みなさんの心身はごきげんでしょうか?
今日は、呼吸のお話です。
私はイトオテルミーという温熱刺激療法師としてもいろんな方のお体に触れさせていただいております。
施術をさせていただいた時、こちらの腕が劇的に上手くなったと思うくらい、気持ちの良い体験になることがあります。お互い無理なく、こちらは全てをお渡しして、受け手もスムーズに受け取ったという感覚。
何が違うのかと観察し続けてたところ、受け手の方がされていたことは、呼吸を深く、自分の体に注目すること。
それに気がついて、こちらも同じく、呼吸を深く、いかに力抜いて施術させていただけるかに集中してみました。(力抜を抜くことができるくらい技術を磨いていくことはもちろん大前提です)
そうすると、不思議なことが起こり始めます。お互いのエネルギーがグルグルと回り始めて、なんとも言えない満たされた感覚になります。
逆も然りでして、受け手になった時に、どれだけ力を抜くことができ、相手の動きのどのタイミングで息を吐くと気持ちいがいいのかに注目して深い呼吸を続けていると、本当に施術が活きてきます。格段に体が柔らかくなってきます。
お互いが自分の体に集中して、リラックスできる状態を保とうとしながら、相手に合わせようとしている。まさに、息を合わせる。
丸投げで、してもらうのとは雲泥の差なんです。
心のことでも同じです。何か心が閉じているときは、体も連動して緊張して、吐くことが難しく、呼吸は浅くなっています。心は胸です。胸には肺がありますね。
息を吸う時、横隔膜と肋骨の筋肉を収縮させて空気を入れます。息を吐く時、今度はどこにも力を入れずに筋肉を緩めるだけで空気は出て行きます。
心が閉じている状態とはその出入りがないということ。体で言う、空気の出入は、心で言えば、感じた(吸う)ものを表現(吐く)できてるかどうかだと思います。それが胸を開いている状態。
その証拠に、本当に必要なものを表現した時は、体が確実に緩んで行きます。やってるつもりがずれてたり、言いたいことではないことを言ったりしている時は、体はどんどん興奮、緊張していきます。
心開くってつまりは、本音で生きるってこと。感じたことをなかったことにせず、ちゃんと認めて行動に移すこと。その状態が”ごきげん”という状態なんです。
ですので、誰かと何かをする時、心地よく進むかどうかは、胸を開いていられるかどうかにかかってます。
本音で機嫌よくいられる状態でのやり取りは予想以上の深く豊かな時間となります。
何かを学ぶ場では、教える方も引き出しがどんどん開きますので、いつも伝えないような深いところまでお伝えしてしまうこともあります。何人かで集う場では、いいアイデアが出て形になるのがスムーズだったりします。
それには呼吸が大きなヒントになっていると思います。心身どちらからのアプローチでもいいとおもます。深い呼吸を続けていたら、力ぬけて心を開きやすくなるでしょうし、心を開くことから始めると、息がしやすくなって、体の調子が整っていきます。
それはちっとも特別なことではなくて、日常の中でできること。いや、日常の中で自分にしかできないこと。
そう考えると、自分さえ整えていれば目の前に何か来ようと、それを最大限に活かせると思いませんか?
そして、呼吸一つで自分も、そしてその場のエネルギーさえもちゃんと整っていくことに気がつくと思います。
「自(分)の」「心」と書いて『息』。深い息で、自分を生きて行きましょう!
本日もお読みくださりありがとうございました。またお便りしますね。
田中りん