田中りんです。
だんだんと葉っぱが色づいてきましたね。秋の土用の時期ですので、しっかり冬支度をしたいと思います。
さて、知り合いにお孫さんが産まれました。安産を心から祈って、見守ってらしたので、こちらまで嬉しかったです。
赤ちゃんを考えると、いつも不思議に感じます。何もできないのに、あんなに愛されて、みんなを笑顔にしてしまう。存在そのものの輝き。満たされた、安心しきった自分で居られる感覚。大人の私たちも、きっと同じのはずなのに、どこかで、この感覚を置いてきてしまいます。
赤ちゃんをよ〜く観察してみますと、何にもしていなくてもご機嫌なことがわかります。
自分の手をしげしげと見つめて、体の感覚を探求して遊んでる。 触ってみたいものを掴んで、舐めたり、ひっぱたりして好奇心の赴くままにやってみる。
驚きませんか?常に不機嫌(笑)だったわたしにとって、これに気がついた時には信じられませんでした。いや、頭ではわかってるんですよ。眉間にしわ寄せて思い悩んでいる赤ちゃんなんていないってことは知っている。
だけど、あれ?おかしいな?こんなに満ち足りた赤ちゃんがどこでどうなったら不機嫌な人間になるんだろう?って不思議で不思議で。
赤ちゃんも不機嫌になる時があります。それは、不具合が起きた時。
暑い、寒い。お腹すいた。喉乾いた。眠いけど眠れない。寂しいから抱っこしてほしい。トイレ行きたい。オムツ変えてほしい。などなど。
その度に、「おぎゃ〜、おぎゃ〜」って泣きますよね。つまり「お〜い!!私できないから誰か手伝っとくれ〜!」って言うて泣いとります。
それを聞いて、周りの大人が自分でできない赤ちゃんの代わりに手伝ってあげます。お腹すいた?オムツ?眠い?ってドンピシャな対応を探りながらの対応。
それが解消されると、またすぐにご機嫌に戻る。いや、ホント、解消されるとご機嫌に戻るのよ。
・・・・。
おかしない???大人で不機嫌だった私、おかしくない??
そこで気がついたんですよ。不具合をすぐに解消してこなかったから不機嫌だったんだ!ってことに。すぐにじゃないと、あかんようです。すぐ対応することが大事。
たとえすぐできなかったとしても、こう言う状況でお時間かかりますって聞いただけで、ああ、対応しようとしてくれてるのね、って安心するので、とにかく対応することが大事。クレーム対応と一緒です。不具合解消は、大人になるにつれて自分でやるのですよ。
オムツ変えて〜って泣けば察してもらえてたのが、言葉でお願いするようになって、自分でトイレ行けるようになって、使った場所掃除できるようになる。
お腹すいた〜ってのはこれ食べたい、お腹すいたって言うことから自分で料理できるようになって、買い出し、後片付けまでできたり。
さらに、もう一度、赤ちゃんを思い出してみると、決してワガママなことは言ってないことに気がつきます。
そもそも何もなくても満たされてるから、不具合が起こった時に、対応するだけで、機嫌が元に戻る。
それが満たされて初めて、安心して、やりたいことに没頭しているんだと思います。しげしげ手を見てたり、触りたいもの触ってみたり。
ここにご機嫌になれる大きなヒントがありますね。
①そもそも本来自分はご機嫌であると言うこと
②不具合を取り除くだけでご機嫌に戻れると言うこと
③やりたいことはご機嫌な状態でやること
大人の私たちの大きな勘違い。それは、やりたいことをやったらご機嫌になれると思ってること。
イライラしているのは、自分の時間がなくてお金がなくて、やりたいことができないからだ!って思ってしまうのですが、実は違っていて。
そもそもイライラ、クヨクヨしてるんですよ。そのイライラクヨクヨの原因は、自分で不具合に対処できていないから。赤ちゃんを思い出してください。お腹すいた状態で、遊んだとて、泣き止むことはありません。それとおんなじ。
さあ、自分がどうしてイライラ、クヨクヨしているのかがだんだんわかってきましたでしょうか?
そうです、そうです、不具合をほったらかしにしてきたからなんです。赤ちゃんと大人の最大の違いは、不具合を”自分で”解消すること。
では次回はその不具合とは何か?を詳しくみていこうと思います。
本日もお読みくださりありがとうございました。
またお便りしますね。
田中りん